イタリア EUブルーカード 労働許可証

5月 03, 2024

イタリア EUブルーカード 労働許可証について

イタリアの EUブルーカード を規制する法律が2023年に更新されたことにより、2024年3月からこの労働許可証がよりフレキシブルに利用できることとなりました。

EUブルーカード の旧制度では、この労働許可証を申請するためには「3年コース以上の大学を卒業していること」が必須要件であったため、高等専門学校・短期大学などの卒業者は EUブルーカード を申請できない状況にありました。

この記事では、現在適用されている EUブルーカード 労働許可証についてご紹介します。

EUブルーカード 申請の際に適用される必須要件について

EUブルーカード労働許可証を申請する際に適用される主な要件はこちらです。(以下は主な要件であるため、申請前には各ケースの詳細を審査し、実際に EUブルーカード を申請できるかを確認しなければなりません)

必須要件① イタリア企業によりJob Offer (内定)を貰っていること

まず、EUブルーカード を申請するにはイタリア企業から正式にJob Offerを取得していなければなりません。また、イタリアで行う活動、契約期間、ポジション(職種、レベル)、給与、就労場所などを明確にする必要があります。

必須要件 イタリアでの年収は3万4千ユーロ以上であること

EUブルーカード を申請するにはイタリア企業が支払う給与は年間で最低 3万4千ユーロ(グロス)でなければなりません。なお、ポジションによっては最低金額がより高く指定されケースもあります。

必要要件③ 学歴、または経験に関する要件を満たしていること

EUブルーカード を申請するには以下のいずれかの点を満たす必要があります。

  • オプション1:3年コース以上の大学を卒業していること。
  • オプション2:3年間コース以上の専門学校を卒業していること。

上記のいずれかを選択した場合、その卒業証書の等価証明書(Dichiarazione di Valore) を取得する必要があります。なお、等価証明書はイタリア大使館または領事館にて手続きを行えます。

  • オプション3:イタリアでの就労活動に関連する5年以上の経験を持つこと。経験年数を証明するには、過去の雇用契約、業務委託契約、給与明細、領収書、元就職先の上司の紹介状などが使用されます。
  • オプション4:イタリアで情報通信技術分野で専門家またはマネジャーレベルで働く場合には、直近7年間で3年以上、その分野での経験を持つこと。経験年数を証明するには、過去の雇用契約、業務委託契約、給与明細、領収書、元就職先の上司の紹介状などが使用されます。

各産業・職業分野での経験を証明する書類は認証手続、アポスティーユ手続きとイタリアでの法定翻訳が必要となります。(翻訳に関しましては、イタリア大使館・領事館を通しての認証翻訳でも問題ありません)

必須要件④: 公共職業安定所が発行する書類

イタリアでの雇用主は、「現時点で国内に○○のポジション(各ケースに該当するポジション)をカバーできる労働者がいない」ことを証明する書類を公共職業安定所で取得する必要があります。

EUブルーカード のメリットについて

  • イタリア入国から5年後、要件を満たしている場合、永住権の取得が可能となる。
  • イタリア入国から1年後には、雇用先を変えられる。(1年以内に雇用先を変えることを希望する場合には、当局から事前に正式な許可を得る必要があります)
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