イタリアの EUブルーカード を規制する法律が2023年に更新されたことにより、2024年3月からこの労働許可証がよりフレキシブルに利用できることとなりました。
EUブルーカード の旧制度では、この労働許可証を申請するためには「3年コース以上の大学を卒業していること」が必須要件であったため、高等専門学校・短期大学などの卒業者は EUブルーカード を申請できない状況にありました。
この記事では、現在適用されている EUブルーカード 労働許可証についてご紹介します。
EUブルーカード労働許可証を申請する際に適用される主な要件はこちらです。(以下は主な要件であるため、申請前には各ケースの詳細を審査し、実際に EUブルーカード を申請できるかを確認しなければなりません)
まず、EUブルーカード を申請するにはイタリア企業から正式にJob Offerを取得していなければなりません。また、イタリアで行う活動、契約期間、ポジション(職種、レベル)、給与、就労場所などを明確にする必要があります。
EUブルーカード を申請するにはイタリア企業が支払う給与は年間で最低 3万4千ユーロ(グロス)でなければなりません。なお、ポジションによっては最低金額がより高く指定されケースもあります。
EUブルーカード を申請するには以下のいずれかの点を満たす必要があります。
上記のいずれかを選択した場合、その卒業証書の等価証明書(Dichiarazione di Valore) を取得する必要があります。なお、等価証明書はイタリア大使館または領事館にて手続きを行えます。
各産業・職業分野での経験を証明する書類は認証手続、アポスティーユ手続きとイタリアでの法定翻訳が必要となります。(翻訳に関しましては、イタリア大使館・領事館を通しての認証翻訳でも問題ありません)
イタリアでの雇用主は、「現時点で国内に○○のポジション(各ケースに該当するポジション)をカバーできる労働者がいない」ことを証明する書類を公共職業安定所で取得する必要があります。
She is a Legal Counsel and she holds a Ph.D in Law (University of Bologna). She is specialized in European Union Law and she is the Head of the Japanese Desk and Spanish Desk. She is mother tongue Japanese and Spanish and speaks fluently Italian and English.