この記事は イタリアで働く 際に適用される「最低賃金」とその制度に関してのご案内です。イタリアの最低賃金制度は他の国と比べ少々複雑となっておりますので、詳細に関してはイタリア税理士または労務士とご確認ください。
まず、イタリアは他の多くのEU加盟国と違い一般的な【最低賃金】というものは設定されていません。イタリアでは、労働者の権利(最低賃金も含む)を守るため Contratto Collettivo Nazionale di Lavoro (CCNL:全国労働協定)が使用されており、この協定により各産業、職種カテゴリー、ポジションのレベルに適用される最低賃金を規定しています。
なお、現時点でCCNLは1000以上あります。
イタリアに働きに来られる場合、まずは労働許可証 (Nulla Osta) を申請しなければなりません。
労働許可証を申請する際に重要となる要件のひとつはイタリアで【十分な賃金が保証されている】ことを証明することです。この点を証明する方法は申請する労働許可証の種類によりますが、主に出向元または出向先による宣言書を使用いたします。
【十分な賃金はいくら?】
イミグレーション手続きを行う際に一般的な【最低賃金】というものはないため、正式な金額を提示することはできません。各ケースの正式な最低金額を把握するには、主に以下の点を確認する必要があります。
She is a Legal Counsel and she holds a Ph.D in Law (University of Bologna). She is specialized in European Union Law and she is the Head of the Japanese Desk and Spanish Desk. She is mother tongue Japanese and Spanish and speaks fluently Italian and English.