Codice Fiscale はイタリアの納税者番号(英語でTax Code)のことを指します。【納税者】という言葉が入っているため、税金の支払いなどに必要となる番号と思われることもありますが、「Codice Fiscale」は税金関連以外にもとても重要であり、イタリアでの生活に欠かせないものです。
Codice Fiscaleは法人用と個人用の2種類があります。個人のものは合計で16文字(英数字)のコードであり、個人を識別するために使用されることもあります。なお、Codice Fiscaleはイタリア在住者以外に、イタリアで契約などをする際にも必要となるものですので、非居住者にでも取得できるものとなっています。
通常はイタリア歳入庁(Agenzia delle Entrate)のオフィスにて申請します。場合によっては、イタリア大使館・領事館でも申請が可能となっています。申請には主に申請フォームとパスポートのコピーが必要となります。
また、Codice Fiscaleはイタリア入国前に取得することも可能です。
まず、イタリアで生活するにはCodice Fiscaleは必要不可欠です。(携帯電話の契約、銀行口座の開設、インターネットの契約、行政手続きを行う際など多くの手続きに使用します)
ICT労働許可証、EU Blue Cardなどを保有しイタリアに入国される場合には、滞在契約書の手続きの際に自動的にCodice Fiscaleが発給されます。その他の滞在許可証の場合、 Codice Fiscale は別途申請しなければならないケースが多いため、ご注意ください。
イタリア非居住者の場合、イタリアで売買契約、M&A契約など複数の契約書を結ぶ際に必要となるケースがあります。また、イタリアで法人、支店、駐在員事務所を設立する際にも Codice Fiscale は必要となります。
Codice Fiscaleを申請したことで、または Codice Fiscale を保有していることで自動的に税金が発生することはありません。
Codice Fiscale は法人・個人を識別する一種のIDナンバーであり、これを保有していることで、何らかの権利が発生することはありません。
She is a Legal Counsel and she holds a Ph.D in Law (University of Bologna). She is specialized in European Union Law and she is the Head of the Japanese Desk and Spanish Desk. She is mother tongue Japanese and Spanish and speaks fluently Italian and English.