今年の7月にイタリア政府は、2023年~2025年までの45万件以上のイタリア入国者を対象とした【Decreto Flussiの3年プログラム】を導入する法律案の予備審査を行い、可決しました。
本年度までは、Decreto Flussiはほぼ毎年発行されてきましたが、発行時期などは事前に把握することはできず、手続きの審査は先着順で行われることもあり、申請希望者にとっては少々不確かな制度となっています。3年間分のビザの発行制限数を把握できることで、不安要素の一部は解消されると考えられております。
この政策の目的は主に合法的なイタリアイミグレーションを促進しすることです。前年度まで1年間で適用されてきたビザの発行制限数を増やすことで、労働目的でイタリアへ入国する外国人の人数とイタリアの労働市場とのギャップを徐々に縮小する考えであると捉えられます。また、この法案が通ることで、発行制限数の増加のみならず、適用される職種カテゴリーも増えることとなります。
現時点では【Decreto Flussiの3年プログラム】は未だ正式に法律として成立しておりません。
なお、ICT労働許可証(派遣社員用)、EUブルーカード(現地採用)、Service Agreement(業務委託用)などのカテゴリーはDecreto Flussiの枠外での申請となりますので、ビザの発行制限数やビザの申請時期などの制限はありません。
She is a Legal Counsel and she holds a Ph.D in Law (University of Bologna). She is specialized in European Union Law and she is the Head of the Japanese Desk and Spanish Desk. She is mother tongue Japanese and Spanish and speaks fluently Italian and English.